干渉しあう「心」「記憶」「愛」
改めて、先程ご紹介した図を思い出してください。あなたの内面は、それぞれの領域できっちりと線引きして区分けが出来るような単純なものではありません。
それぞれの領域が干渉し合って、あなたの内面を作っています。
三角形の内部に書かれている「心」「記憶」「愛・本能」そして「引き寄せエネルギー」に注目してください。すこしグラデーションで表していますが、こんなニュアンスでそれぞれが干渉し合っています。
「愛・本能」は不変な絶対的領域
「愛」と「本能」とで言葉を分けていますが、同じものと考えてください。
この「愛」については、認識を共有する必要があるでしょう。非常にデリケートな部分です。ここで言っている「愛」は、恋愛感情でのみ使われるそれとは少し違います。
言葉を変えるならば「安心・充足・感謝」などが当てはまります。あるいは「無償の愛」のように、条件や駆け引きのない純粋な思いやりです。「慈愛」と言ってもよいでしょう。
【潜在意識】愛
さて、あなたの内面の非常に深いところに「愛」があります。
そして、そこに寄り添うように「引き寄せエネルギー」があるのです。
というよりも「引き寄せエネルギー」は「愛」そのものです。
互いに「愛」のエネルギーなので、引き寄せの親和性がとても高く、常に同調しています。そして、「愛」は変えることが出来ない不変のエネルギーでもあります。
「記憶」は書き換えられる
前述でも説明しましたが、中間層は「記憶」の領域です。
過去さまざまな体験で培ってきた「思い込み(解釈)」とセットで蓄積されています。
メンタルブロックを外すことを目的とした「浄化」や「癒やし」または「許し」などの行為は、この領域に対してのアプローチです。
「愛」とは違って、後天的に生まれた「記憶」は変えることが出来ます。
より正確に言うならば、記憶の捉え方を変えて、そこから生まれる「思い込み(解釈)」を書き換えることが出来るのです。
例えば、両親が離婚した記憶があると「男女の仲は上手くいかない」という思いを抱えることがあります。あなたが願望で「結婚したい」と思っていても、その思いによってブロックされてしまいます。願望実現には、そのブロックとなっている思い込み(解釈)を変える必要があるというわけです。
「心」は潜在意識への橋渡し
さて、一番上の領域に「心」があります。
図を見ていただくと、「心」は顕在意識から潜在意識にかけての領域になっています。あなたが意識できる部分でもあり、潜在意識にアプローチできる部分でもあるのが「心」です。
「心」の役割は、すこし味気ない表現になりますが「反応装置」です。
日常の様々な出来事に心は反応します。記憶にも反応します。外からの刺激にも、潜在意識にある記憶にも反応するのが「心」です。
その「心」の”反応の仕方”を変えること(解釈を変えること)が引き寄せの極意と言えます。
なにせ、私達がアプローチ出来るのは、顕在意識に現れている「心」だけなのです。
心の状態を変えることで潜在意識も変えていくことが出来ます。
では、どう変えれば良いのか?
「心」を「愛」の波長に近づける
「安心・充足・感謝」の反応をすること=「愛」の波長になっていることを意味します。
そして、「心」が「愛」の波長になると、引き寄せエネルギーとの親和性が高まり、願望が叶いやすくなるというわけです。その状態になれば、図で示した「願望」の矢印が、引き寄せエネルギーにまでスムーズに届けられることをイメージしやすくなると思います。
潜在意識への2つのアプローチ法
「心」を「愛」の波長にするアプローチは2つです。
再び図をご覧いただきたいのですが心の働きが弱まるとどうなるのか?
潜在意識の下層部分にある「愛・本能」の領域が上へ押し上げられてくるのです!
より顕在意識に「引き寄せエネルギー」が近くなり、願望に近づいてきます。
これの効果を期待して、昔から賢人たちが行っているのが「瞑想」なのです。
あなたの願望実現のための引き寄せの法則の理解に、この記事で紹介した顕在意識と潜在意識の説明がきっとお役に立つかと思います。
ほんの少し余談ですが、芸術家や科学者たちがインスピレーションを受ける時というのは、概ねボーっとしていたりシャワーを浴びていたり、リラックス状態の時に受け取っています。創造のエネルギーが潜在意識の奥にあるので、心の働きが弱まっている時にそれが浮きあがってきて、様々なアイデアを得ているんですね。
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