こんにちは!みろくです。
僕は筆不精なうえに遅筆ということもあり、ブログ更新の頻度が少なくスイマセン。。
そんなことでもっと気軽な内容も書くようにしようと、カテゴリーに「引き寄せ冒険記」というものを作ってみました。体験したことや日々の小さな発見などを綴っていきたいと思っています。
さて今回は、少し自分の恥ずかしい過去の話を。
この話は、結果的には自分が引き寄せの法則(にまつわるアレコレ)に夢中になったキッカケのような出来事なのですが、ちょっと変なオカルト体験でもあり、あまり人に話せずにいたのです。
ブログの記事で時々「出す」の意識が良いですよ〜、なんて書いていることもあり、ちょっと自分の中でお蔵入りしたこの話を思い切って記事に出したいと思います!
オカルト的で奇妙な話なのですが、怖くはないかと思います^^
気軽に読んでもらえれば幸いです。
彼女の旅行と僕の嫉妬
子供時代から、僕は割りと「目に見えないもの」に対する抵抗がありませんでした。僕自身は霊感がなく、何かが見えるということもありませんが、周囲は少し変わっていました。
従兄弟は心霊マニア、親友は神様マニア、遊び場は神社、キリスト教団体が配布していた冊子をもらい集めることが好き(宗教的な絵が好きでした )など、そんな小学校時代を過ごしていました。
引っ越しが多い家庭だったので、環境をコロコロと変えているうちにそんな環境とも縁がなくなり大人になりましたが、それでも時折オカルトな出来事に遭遇することがあります。
今から十年以上も前のことです。
当時付き合っていた女性はクリエイティブな仕事についていて、とある男性を師匠と仰いでいつも一緒に仕事をしていました。僕には、その師弟関係がそれ以上の男女関係のようにも感じられて、彼女に嫉妬を伝えては困らせていました。
そんな彼女が、バリ島へ旅行に行くことになったのです。その男性と一緒に…。
僕も誘いを受けたのですが、どうしても日程をあわせることが出来ずに断念。
怪しい雰囲気の男女が一緒に海外旅行へ…
湧き上がる嫉妬を心に宿しながら、僕は彼女たちを”作り笑顔”で見送りました。
旅行は1週間程度でしたが、その間は心配で夜もまともに寝れない日々。常にモンモンと彼女の事を考え、仕事に集中する事でそれを忘れようしたり、友人に愚痴をこぼして気を紛らしたりするも、一人になるとまた嫉妬に苦しむ数日でした。
そして1週間後、彼女は仕事の関係で一足先に一人で帰国します。
僕は居て立ってもいられずに、とにかくひと目会おうと空港まで出迎えにいきました。
ゲートから出来てきた彼女は、うっすらと笑みを浮かべてくれましたがとても疲れている様子。僕に近づくと、ヘナヘナと床に座り込んでしまうほどでした。旅の疲れが出たのだろうと、その日はあっさりと別れ、彼女は迎えに来たご両親の車で帰宅。
僕は、彼女が無事帰ってきた安堵感よりも、旅先で師匠と良からぬ関係になっていなかったかを心配して、まだ嫉妬の炎がメラメラと揺らめいる有様でした。
気が当たる
翌日の夜、ゆっくりと休めたであろう時間を見計らって彼女に電話をしました。とにかく何事もなく旅行を楽しんだ話を聞いて安心したかったのです。
ですが電話口の声はまだ疲れがハッキリ分かるほどにローテンションです。
そして僕にこう告げました。
「あなたの”気”が当たって苦しいの」
最初、何を言っているのか分かりませんでした。
話を聞けば、旅行中に霊感のようなものに目覚めて、人や場所の”気”を敏感に感じ取れるようになったというのです。
そして、彼女自身がバリ島にいる間、僕がモンモンと嫉妬に苦しんでいた”気”を感じていたと…
日々寝れずにいたことや、彼女の知らない友人に愚痴をこぼしていた様子などを、まるで見られていたかのように言い当てられました。
それまでの付き合いの中でオカルト話をすることもなく、彼女自身もいままでは霊感はありませんでした。詳しく聞くと、とある遺跡(観光名所になってます)を訪れてから具合が悪くなり、その後から霊感に目覚めたといいます。
僕もこれ以前にバリへ旅行したことがあり、その遺跡へも訪れています。霊感のない僕ですが、その場所のなんとも重い空気を思い出していました。
軽くパニックになりながら、なんとか平静を装って彼女に会いに行ったのですが、会ったそばから、彼女はフラフラとふらつき具合が悪くなるようで近寄ることも出来ません。
彼女はバリで買ってきたお香を取り出し火を付け、その煙をくゆらせながら「煙を吸っていると落ち着くの」と言うのです。
病院に行くように勧めるも、彼女はこの出来事を「自分は目覚めるべくして目覚めた」と言い、家族や友人にも話しをせずに、状況を好意的に受け入れているようでした。
僕はといえば、恋人から突然「近寄られると苦しい」と言われる事態に冷静さを失っていました。「これは霊障というやつかな」そう思った僕は、なんとか彼女を治す方法がないかと模索をしました。
霊能者
近所の神社やお寺に問い合わせたり、霊感のある友人に相談したり、ネットで検索したりと手当たりしだいに解決法を探します。ネットでは、バリといえば黒魔術、というような情報もあり不安が一層増していきました。
ほどなく、バリに滞在する霊能サラリーマン(日本人)のHPを見つけることが出来たのです。当時、まだブログというものがなかった時代だったと思います。バリでの霊体験を質素なHPに綴っている方で除霊の様子も書かれています(引き寄せました)。
勢いでメールをするとすぐに返信がありました。今は日本に帰ってきているので相談に乗りますよ、との内容。
メールでは説明が上手く出来ない旨を伝え、電話でお話することに。
いろいろ聞いていただいた後、写真があれば除霊が出来るということで早速送信。診てもらうと「これは憑いてますね」と。そのまま遠隔で除霊をしてもらいました。
「時間が経てば良くなりますよ」という言葉に安心し、その日はようやくぐっすりと眠れたことを覚えています。
見えない戦い
しかし!
1週間ほど経っても彼女に変化はありません。
あまり刺激しないように2日1回くらいの頻度でさりげなく様子を伺いましたが、相変わらず「気が当たる」といわれ会うことも出来ませんでした。
そのことを霊能者に相談すると「直接会って除霊しましょうか」という提案いただき、二人を引き合わせることに。ただ彼女の方は霊感?に目覚めた状態を受け入れているので、除霊なんて事を伝えても拒否されるのではと思いました。
そこで友人に協力を仰ぎ、嘘の用件をでっちあげて、騙す形で彼女をとあるスポーツ施設に呼び出したのです。(当時やっていたスポーツの練習用に、防音や人目を防げる広い部屋がありました)
協力してくれた友人には外で待っていてもらい、彼女と霊能者のご対面となりました。
この状況を彼女にどう伝えようかと僕はシドロモドロ。
そんなさなか、彼女は霊能者を見た瞬間に顔色を変え「いや!いや!」と拒絶反応を示しました。
ここからの様子はうまく文字に出来ないのですが、一言で言えば「心霊バトル」が始まったのです。
彼女は例のお香を取り出し火をつけると、虚ろな目と彼女らしからぬ低いトーンの声で何語か分からない言葉をブツブツとつぶやき、そのお香で文字を描くような動きをはじめました。それに呼応するように霊能者がお経を唱えだします。
霊能者の方が「そうきたか」とか「何体で来てもパワーは私の方が上だ」など時折口にしてくれたことで、なんとなく押しも押されぬバトルが行われていることが伝わってきました。
終始二人は一定の距離を保ち、時折ゆっくりと歩き廻ったり、座り込んで座禅を組んだりしていましたが、体が触れることは一度もありませんでした。
約1時間ほど経った頃、ぐったりとした彼女が横たわったことで、勝負が着いたことが分かりました。
「やっと帰ってくれましたよ」と霊能者。
横たわった彼女に「大丈夫ですか」と声をかけ、なにやら気を送り込むような動きをすると、彼女は目を覚ましました。
声のトーンもいつもの彼女に戻り「はい」とかすかに返事。霊能者から僕に、彼女の目を見るように言われ「いつもの彼女ですか」と聞かれました。
…この時、正直に言うとその目はどこか本来の彼女の目ではないように思えていました。ひとまず「戻ったように思います」と答えました。
霊能者に何が起こっていたのか尋ねると「彼女はバリの遺跡で屈強な霊に取り憑かれた」「除霊中はその遺跡から次々と援軍がやってきて手を焼いた」と教えてくれました。
その後は和やかな雰囲気の中で解散となりました。彼女も特に取り乱すこともなく落ち着いていたので、もう大丈夫だろうと思っていたのですが…
自責の念
翌日、恐る恐る彼女へ電話をかけて様子を伺いました。声こそ穏やかなものの歯切れの悪い返事を繰り返す彼女。そしてこう告げられました。
「霊能者が怖い。あなたに騙されたことも怖い。」
さらに数日経っても彼女の様子は変わることがなく、ただ僕に対する恐怖と苦しさを増しただけの出来事だったようです。
それから僕は自責の念に苦しみました。彼女を助けることを口実にし、結局のところ僕にとって不都合な状況を自分勝手に変えようとしていただけなんだと気づいたのです。
間もなくして、僕の方から別れを告げました。
変えられるのは自分の事だけ。そもそも僕の嫉妬心が彼女にぶつかり傷つけていたことを考え、その嫉妬心をなくそうと決意しました。
この出来事の間、近所の神社に足繁く通ってお祈りをしていました。僕の嫉妬心についても自分ではどうしていいのか分からずに、ただただお祈りをするしかありませんでした…
ある日の晩、神社からの帰り道で、苦しさで縮こまっていた僕の意識が、ボワッと広がる不思議な体験をしたのです。
その後すぐに、彼女に言われた「気が当たる」という言葉を思い出し、とある気功師の治療に申込んだのです。
気功の道から引き寄せの法則へ
治療に伺うと、その気功師からは開口一番「特に治療の必要は無いと思いますよ」と言われました。
申し込みの時点でこれまでの事を簡潔に伝えていましたが、説明が足りないのだろうと、半分泣きながら起きたことを訴え、僕の嫉妬心が彼女を傷つけ云々と伝えるのですが「嫉妬心なんて誰にでもある感情ですよ」とあっさり。
そしてこんな誘いを受けることになったのです。
「これも縁ですね。来月から気功勉強会を始めるのですが、よかったら参加しませんか?」
数年続いたその勉強会に僕は最初から最後まで参加させてもらいました。
アシスタントのような立場や、別の勉強会の講師をさせてもらうこともできました。
後に知った引き寄せの法則は、そこで学んだ体験や教えとジャストフィットしていて、腹の底から理解することが出来たのでした。
人生こそファンタジー
勉強会での体験は、引き寄せ内容のオンパレードでしたが、読み物としてはオカルト話が面白いかなと綴ってみました。
僕の嫉妬心は、僕自身が自分を満たすことが出来ず、自信の無さや自己価値の低さから生まれた感情だということを、気功を学ぶ事で知ることになりました。
彼女にそれを求め依存していたのです。
なんとも奇妙な出来事だったのですが、子供時代より「目に見えないもの」を受け入れていたこと、嫉妬心に振り回されていたことや自己価値が低かったこと、それらの内面的状態が、あの出来事を引き寄せたのだと今では分かります。
このオカルト体験は、僕の中で少しトラウマになっていました。
気功を学ぶなかで自己浄化にも努めていましたが、今まだどこかにシコリを残していたようです。ですが、こうやって記事にしてアウトプットした事で、とてもスッキリとしました!
読んでいただいた方、本当にありがとうございます!
余談
最後にもう少しだけ、余談として書かせてください。
その後の彼女
別れを告げた後に、ほどなくして例の師匠と同棲を始めたと知人から聞きました。
これまた引き寄せの結果ですね。今では、幸せになって欲しいと心から願っています。
若いお坊さんの助言
彼女を治そうと右往左往していた時、近所で一番大きなお寺に電話で相談を持ちかけました。電話口に出たのは、修行僧を名乗る若いお坊さんでしたが、親身に話を聞いてくださり、こんなアドバイスをくれました。
「霊のことはよく分かりませんが、彼女には彼女の考えや思いがあるのです。そっと見守ってあげてはいかがですか?」
今思うと、当時の自分にとって本当に必要なアドバイスでした。
そして今でもそのアドバイスを思い出しては自戒をしていますが、名前も聞けずにお礼を伝えられていません。
この場をお借りして「本当にありがとうございました!」と伝えたいと思います。
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