こんにちは!みろくです。
今回ご紹介する書籍は、『ソース~あなたの人生の源は、ワクワクすることにある。』という自己啓発本です。僕もとても影響を受けた本で、引き寄せRPGの根底に流れる哲学が詰まっています。
この記事は、ちょうど新型コロナウイルスの影響で緊急事態宣言の真っ只中に書いていますが、今の不安定な時期にこそ読んでもらいたい内容。仕事がなくなりそうな時、人生を見つめ直す時、自分を見失いそうな時、家族との関係にヒビが入りそうな時、そんな人生をリセットしたくなる時にあなたを幸せに導く名著です。
本タイトルの「ソース」とは、あなたの魂そのもの、あるいは自分を形成している「エネルギーの源」のことです。内面のソースから湧き出てくるワクワクをすべて実行していくことで、人生を劇的に活性化させられると語っています。
引き寄せの法則でも「ワクワク」に従うことが大事とされていますが、それをどのように活かせば良いのかを、具体的に分かりやすく解説してくれる本です。
特に「ワクワクのすべてを同時実行しよう」という考え方は、他の本ではあまり語られることのない目からウロコな知恵なんです!
自分の人生の「本当の」主人公に
ワクワクとは、自分の中に自然にわき起こる好奇心のこと
ソース~あなたの人生の源は、ワクワクすることにある。 (ヴォイス)
著者は『マイク・マクマナス』という方で、本書を日本で出版する直前に癌で亡くなりました。彼は鉄道が大好きだったそうで、「汽車」をモチーフに表紙を作ったことを、編集者があとがきで報告しています。彼のお葬式にはたくさんの参列者が訪れ、残した多くの偉業を讃えたそうです。ワクワクを追求した人生によって、最後まで幸せに包まれていた人生だったと証明しているようにも思えます。
本にはマイクさん自らがワクワクを追求して生きてきた実例が多く紹介されているのですが、その中で彼が大学院で児童教育を専攻していたときの逸話がとても印象深いのでご紹介しますね。
彼は学校の問題児を立ち直す方法を探っていたそうで、ある中学校の協力を得て問題児だけのクラスを一年間受け持ちました。そして彼らに普通の教科を教えるのではなく、ボクシング好きにはボクシング雑誌を、恋愛に興味ある女子にはティーン向け雑誌を、自分の店を持つことが夢という生徒には経営に関する資料を教科書にしました。
例えばリングの面積を計算することで数学を学び、恋愛観を客観的に見てカウンセリングの初歩を学んだりしたそうです。
それまでコミュニケーションも取れず、学校も休みがちだった問題児が、最終的には誰も休むことなく学校に通い、テストの平均点が他のクラスを上回り、暴力的だった生徒が和やかにクラスに溶け込んでいたのでした。マイクが生徒に「落ちこぼれだった君たちが、なぜ全員が皆勤賞なんだ」と尋ねると、乱暴者だった生徒が「ここがおもしろいから休むわけないよ」とイキイキとした表情で答えたそうです。
なぜ、おもしろかったのでしょう。それは生徒たちが自分にとって一番ワクワクすることを発見して、それを追求することができたからです。
ソース~あなたの人生の源は、ワクワクすることにある。 (ヴォイス)
みんなが信じる8つのウソ
この本では、人生を楽しく生きるうえで、僕たちの常識的な考え方は間違っていると語ります。例えば、責任感も持って社会の期待に応える生き方が正しい、という社会通念はウソだといいます。そうではなく、自分の好奇心に正直になることが本当に責任のある姿だと。
望み通りの人生や仕事が手に入らない理由は、私たちが誤った社会通念をうのみにしているからではないでしょうか。
ソース~あなたの人生の源は、ワクワクすることにある。 (ヴォイス)
この本が語る、ウソとは逆の「正しいこと」を紹介します。
- ワクワクを追求することが、もっとも「責任」ある生き方。
- 無理に「やる気」を起こさなくても、好きなことをすれば自然と上手くいく。
- 「能力」や適正がなくてもワクワクすることを楽しんで良い。
- 「上手」じゃなくても情熱を持てるなら、やり続けよう。
- 決められないなら、「決断」は先に延ばそう。
- 自分がやりたいことを「妥協」せずに全部やることは可能。
- 自分の夢に「優先順位」をつけるな。
- 「現実的」じゃなくても、夢を追い続けよう。
私たちが個人としても社会としても豊かになるためには、プライベートな生活と境界がなくなるほどの楽しい仕事をし、精神的な満足感を成功の基準とし、無条件に人や社会に与え、右脳を活用して直観にしたがった生き方をしたほうがよいのです。
自分が持って生まれたワクワクにしたがって生きていけば、かならず自分にふさわしい人物や状況があなたの前に現れます。
ソース~あなたの人生の源は、ワクワクすることにある。 (ヴォイス)
8項目の中で、特にハッとさせられた「優先順位のウソ」をもう少し詳しくご紹介します。
優先順位のウソ
僕たちは自分の生活に優先順位をつけます。やりたいことを全部をやることは不可能だからと、優先順位をつけて優先度の高い方のみを実行するのが常です。
夢がたくさんあるなら、優先順位をつけて取捨選択しないと何一つ叶わないのではないかと僕たちは考えます。ですがマイクさんは「自分の夢は全部かなえるんだ」と言うのです。
これを家に例えて説明しています。家を建てる時、土台から作らないと建てることが出来ませんが、「順番に実行する」ことと「優先順位」は違うといいます。土台も設計も建材も、どれも同時に注意を払わないと素敵な家は建たないと指摘するのです。
優先順位をつけることで、最後の方にあるワクワクには手をつけられなくなります。やりたいことをリスト化したとして、そのリストを最後まで実行できる時間はないのです。「やらなきゃ」を優先させて、「やりたい」が出来なくなることは明白です。
だから「優先順位をつけるな」と強く主張しています。
リストの最後にあるのが一番楽しいことであり、心を満たしてくれることなのです。
ソース~あなたの人生の源は、ワクワクすることにある。 (ヴォイス)
ワクワクを同時実行しよう
「ワクワクを同時実行」するというのは、自分の好奇心のすべてを同時に実行しようという考え方です。時間ができたら…とか、お金に余裕があったら…とか、仕事が終わったら…ではなく、どれも同時に優先順位をつけることなく実行するのです。
この考え方は、多くの人から反発があると著者自身が語っています。そんなの無理だ!との声が多いそうです。それでも著者はいいます。
自分にとって大切なことに関心をはらいつつ、ワクワクのすべてを実生活に生かさないかぎり、人は幸せにはなれません。
ソース~あなたの人生の源は、ワクワクすることにある。 (ヴォイス)
同時実行を実践していくと、心が満たされ、気力や体力が増進し、魅力的な人間に変わり、周囲の評価も上がり、人間関係も円滑になって、生活全体が改善されるといいます。
実践が難しそうに思える「同時実行」の考え方ですが、これは「ワクワクのすべてに、同じくらいの情熱と関心を持って向き合う」ことで、「同じだけの時間やお金や体力を使うことではない」そうです。
同じ量の情熱を傾けよう
難題にも思える「同時実行」の実現は、以下のように考えると可能になります。
同じ量の時間やお金をかけるのではなく、同じ量の情熱をかけることで、やりたいことを全部やる生き方が可能になります。
ソース~あなたの人生の源は、ワクワクすることにある。 (ヴォイス)
例えば、ギターが弾きたいというワクワクがあるならば、5分でも10分でも時間をとり、その時間は一生懸命に夢中で演奏することです。他に、家族との時間や、好きなTV番組の視聴、夢に向けた勉強、欲しいものに関する情報収集など、どれにも同じくらいの情熱を傾けて(行為に向き合って)、短時間でもよいので実行することが大切だと指摘します。
タスクを数だけ処理するような中途半端な向き合い方ではなく、しっかりと情熱を持って自分のワクワクのすべてに関心をもって向き合うことが大事なのです。
成功のカギは、ワクワクの一つひとつを大切にして、一生懸命することです。そうすれば、あなたの生活に秩序と安定が生まれます。
ソース~あなたの人生の源は、ワクワクすることにある。 (ヴォイス)
自分のワクワクの一部分にしか関心を向けない行為は、自分の一部分を無視することと同じです。自分を構成するすべてのワクワクに情熱を向けることは、まさに自分をまるごと愛せる「自愛」とも言えるでしょう。引き寄せの法則においても、「自愛」ができるか否かが、運命の分かれ道なのです。
ワクワクを追求した名著
上記で紹介したことの他にも次のようなことが語られています。
「小さな一歩が大切」「目標は立てなくてよい」「感情より直観に従う」「ワクワクの本質」「マイナス因子を取り除く」などなど、あなたの魂の声をトコトン引き出す方法論が満載なのです。
もともと「ソース」は、著者のマイクさんがセミナーを通して活動していた自己啓発プログラムだそうです。そのエッセンスをギュッとまとめたのがこの本。随所に、人生のバランス度を測るテストや、あなたのワクワクを見つけ出す質問、自分の存在意義を知る方法、実生活で意識すべき10項目など、実践的な方法が紹介されています。
あなたが幸せになるには、なにが幸せなのかを知らなくてはなりません。それを「ワクワク」という、自分の魂から溢れ出る好奇心に注目することで、本当の自分の輪郭が見えてくるはずです。
この記事を書くにあたり本書を読み返して、「ワクワクの同時実行」は僕自身も実践ができていないことに気づきました。コロナ影響でいろいろと自粛している今だからこそ、すべてのワクワクに情熱を注ぐことは難しくないだろうと考えて、自宅でできるいろんなことを夢中で実行しています。
自粛ムードの今、自分のすべてに光を当てるチャンスがやってきたようです。
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