シン・エヴァンゲリオンは癒やしの物語

シン・エヴァは癒やしの物語

こんにちは!美緑(みろく)です。

先日、シン・エヴァンゲリオンを観ました。最終的にとってもスピリチュアルな物語でしたので、雑談がてら感想を記事にしてみます。ネタバレが含まれますのでご注意ください。

エヴァンゲリオンは個人的にはあまり好きな作品ではなかったのですが、完結を迎えた今は「すごく面白かった!」という感想です。

世代的にドンピシャな僕ですが、テレビ放送当時はまったく興味がなく、劇場版を割と最近に見たくらいです。どうも、とってつけたような学園生活のパートに違和感を感じて、気持ちがハマらない作品という位置づけでしたが、完結編で見事にその違和感も解消されてました。

全体を通してみれば、超パーソナルな家族問題を地球と全人類を巻き込んで展開する荒唐無稽なストーリー。その親子関係の解消が、スピリチュアル的展開で熱かったですね(笑)

主人公のシンジくんと父親のゲンドウは、ずっとお互いにメンタルブロック(当ブログ的には呪いの防具)を抱えて苦しんでいました。お互いにお互いの気持ちが分からずという現実世界でもよくある状況です。それが、両者共々ずっと恐れていたメンタルブロックを受け入れられた途端に、脈々と続いていたループから抜け出せて大団円となりました。

メンタルブロックがあると、同じような出来事が何度も何度も起こります。例えば、ダイエットで痩せたと思ってもリバウンドしたり、いつも苦しい恋愛を繰り返したり、職を転々としても人間関係に苦しんだり、環境を変えてみたところでまた同じような事態に陥ってしまう…もうそれが自分の運命なんじゃないかと諦めてしまうくらいに抜け出すことが困難なんですよね。

でもそれは、引き寄せの法則の結果。内面にメンタルブロックを抱えたままであれば、それを種に何度も同じ結果を引き寄せてしまうのです。願望を叶えたいという思いも、メンタルブロックによって「叶わないループ」に陥っていることが大いにありますから、ブロックの解除が如何に大切かということが分かります。

シンジくんは、ずっと恐れていた父親が「自分と同じ恐れ」を抱えていたことに「気づいた」ことで、ブロックを解除できました。その結果、物語はハッピーエンドを迎えたようです。

複雑で壮大な物語設定に埋もれそうになっていますが、この作品の登場人物の心情は、とても現代的で共感できる人が多いのではないでしょうか。ものすごく身近にある心の傷がテーマになっています。

つまりシンジくんと同じように、「自分と同じ」という気づきを得られるなら、ずっと自分を縛り付けていたメンタルブロックを解除できるのかもしれませんね。

ちなみに、この「気づき」というのは、頭で考えて分かるものでもなく、ある時ハッとひらめくような、ストンと腑に落ちるような、シンジくんのように「覚悟や準備ができた内面状態」の時に起きてきます。その準備が「自愛」なんです。

20数年の時を経てやっと完結した作品。庵野監督の中にも何か気づきが起きたのでしょうか。とても良い作品で楽しませてもらいました。

それにしても、綾波レイのいじらしさはズルい…(笑)

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