幸福の秘密は「世界のすべてを味わい、自分の内面に意識を向ける」という賢者の知恵

賢者が教える幸福の秘密

こんにちは!みろくです!

先日『アルケミスト - 夢を旅した少年』という本をご紹介しました。
その本の中に、さらっと書かれているけれどとても大事なことだと感じる部分がありますので、あえて別記事にしてご紹介します!

この本は、宝物の夢を見た少年が、それを探す旅物語なのですが、宝探しの旅に出るきっかけをくれた王様の話が、とても大事なことを言っているように思えるのです。

その話のように主人公の少年は振る舞い、その結果、宝物を見つけることになります。

目次

美しい城に住む賢者の助言

王様は少年に、「前兆」にしたがっていくだけで宝物に導かれるよと話し、悩んでいた彼を励まします。
その後、「もう少し話をしておこう」と下記の逸話を語りました。


とある若者が父親から「幸福の秘密」を学んでくるように言われ旅に出ます。
40日間の旅の末に、山の頂上に立つ美しい城に住む、世界で一番賢いという賢者を見つけました。

若者がその賢者に「幸福の秘密」を尋ねると、このように指示されます。

宮殿をあちこち見てまわり、二時間したら戻ってくるようにと言った。
『その間、君にしてもらいたいことがある』と、二滴の油が入ったティー・スプーンを少年に渡しながら、賢者は言った。『歩きまわる間、このスプーンの油をこぼさないように持っていきなさい』

アルケミスト 夢を旅した少年 (角川文庫)

若者は言われたとおりに二時間かけて宮殿のあちこちを歩いてまわり、賢者のもとに戻りました。
そして賢者から何を見てきたか尋ねられると、何も見ていないと答えるのでした。
スプーンの油が気になって、彼はまわりの景色が見えていなかったのです。

「では戻って、わしの世界のすばらしさを見てくるがよい」と賢者に言われ、再び宮殿を探索しに出かけます。
今度は、宮殿に飾られた芸術品の数々や手入れの行き届いた庭園などをしっかりと見て回り、賢者の元へ戻るのでした。

賢者のもとへ戻ると、若者は自分が見たことをくわしく話しました。
すると賢者は「しかし、わしがお前に預けた油はどこにあるのかね?」と言い、若者がスプーンに目をやると、油はどこかへ消えてなくなっていました。

そして賢者はこう告げるのです。

幸福の秘密とは、世界のすべてのすばらしさを味わい、しかもスプーンの油のことを忘れないことだよ。

アルケミスト 夢を旅した少年 (角川文庫)

スプーンの油は、自分の内面のこと

僕は「スプーンの油をこぼさない」ことを、「自分の内面に意識を向ける」ことと解釈しています。
スプーンの油をこぼさないようにするには、常に自分に意識を向けていないと出来ませんからね。

日常では、考え事や悩み事を抱えていると、周りの景色が見えてきません。
ボーっと歩いていて、途中の景色や出来事を覚えていない、なんて経験はありませんか?

逆に、不運なことや突然の出来事に遭遇して、自分の心がソワソワと反応していることに意識が向かずに、目の前の出来事にばかり気を囚われたりしていませんか?

この賢者は、その両方が出来てこそ「幸福」だと言っています。
ということは、どちらか片方だけに偏っていては「幸福」には近づけないというのですね。

目の前のことをあるがままに見て、自分の心も同時に見つめる

引き寄せの法則は「自分の内面の状態が、現実に投影される法則」です。

このブログでは、自分フェチなんて言葉を使って、自分の内面に意識を向けることをオススメしています。
そして同時に、目の前の”すばらしい世界”を見て味わうことも秘訣のようです。

「自分の目の前には、”汚い世界”しかありません」なんて方もいるかもしれませんね。
でも、その目の前の世界を見て味わい、汚いと感じている心にも意識を向けてみましょう。

そうしていると、汚いという思いが自分の内面にあるだけで、目の前の世界は自分の思いとは関係なくただ存在していると気づくかもしません。

当ブログでは、「目の前に有るものに感謝する」ことをご紹介しています。
これは、世界を味わい自分の内面に意識を向ける行為で、続けていると心が満たされてきます。
MP(満足ポイント)という言葉を使ってオススメしていますので、下記のページも見てみてください。

賢者が教える幸福の秘密

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